節電と原発

僕が節電をするのは、
1.夜は暗くなるのは当たり前。夏は暑いのが当たり前。ほどほどに保てるくらいがいい。眩しすぎず、寒すぎず。これが節度を保てなくなると、間違いなく身体能力や皮膚感覚が衰えると思う。健康面の理由。
2.その程度の必要性のものに毎月高いお金を使うのは勿体無い。経済面の理由。
3.そこに熱が生じれば地球も暑くなる。資源も浪費する。子供(いない)や孫(いない)や甥っ子(いる!)達に申し訳ない。・・・そんな理由。
だから昨今の、「電力足りないから節電」だったり、終いにゃ「原発止める為に節電」ってのには非常に違和感を覚える。
震災直後の計画停電・節電を、それもやむなし、と当時の僕は判断・支持したけれど、それは福島原発だけでなしに、火力・水力発電所も能力を失ったと聞いたから。東電の怠慢はあったにせよ、現実問題としてあの時すぐに復旧や買取という流れには流石に持っていけないだろうと思ってた。まあ今にしてみるとどうやらまんまと騙されてたっぽいけど。
しかしこの夏の、電力供給ピンチ論ってのは、あまりに信憑性がないように感じる。火力発電所のいくつかは復旧しているみたいだし、実際に何年か前に原発が止まってても乗り切れた夏があったような気がする。残念ながらしっかりしたデータがないけれども、逆に言うなら「電力足りねーぞ」という側からも、しっかりしたデータの提示がない。だから多分(でも確信を持って)、おおげさに言っているんだと思う。
全国の電力会社も、もっと胸を張って脅してくれていいと思う。
「昨今は、わけのわからん無知でヒステリックな反原発ムードが高まっている。ヤツ等はニッポンの未来をダメにする輩なので、ここで思い知らせてあげましょう。」
「ウチには○基の火力発電所と○基の水力発電所(と○基の・・・・)がある。じゃあ試しに原発止めてみる。」
「今から全力を挙げてメンテナンスをして、9月までは原発以外の発電所をフル稼働させる。そうするとこれだけの発電量がある。」
「その上で、需要が98%を超えてしまったとしたならば、我々は容赦なく計画停電を行う。」
「そして我々の管轄内の、三度目の計画停電実施後、速やかに原発再稼動の準備態勢に入る。」
・・・これくらい言ってくれても、正直構わない。
毎日毎時間、全国の電力供給と需要の推移をNHKで流す。勿論ネットでもラヂオでも開示する。そうすれば皆納得する。ここで初めて「国民的議論」が実現する。
足りなくなるとするならば、それは火力発電所何基分なのか?これは電力会社に聞いてみよう。来年の夏までにはその分作れるでしょう。
隣の電力会社から融通はつけられたのか?これも電力会社に聞いてみよう。出来たのに要請しなかったんだとしたら、役員全員交代。
余剰自家発電の買取をすれば済んだのか?これも電力会社に聞いてみよう。出来たのにしなかったんだとしたら、役員全員交代。
原発止めるのなんて、簡単なはず。足りなくなったって、いくらでも逃げ道はあるはず。だってどっちにしたってたったの数%なんだから。
原発だって石油を使ってる。二酸化炭素(の悪玉説にそもそも問題があるけれど)を出している。だから火力がNGだなんて、それこそナンセンス。海をしっかり暖め続けている原発が地球にやさしいだなんて、それこそ最大級のジョーク。
雇用問題だって全然オッケー。後処理にいくらでも人出が必要になる。これは多分本当になる。冗談じゃないくらい大変だと思う。
電力供給問題は、以上でクリアー。
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彼等は、止められないんじゃなくって、止めたくないだけ。当たり前の話。ちょっと考えれば誰でもわかる話。だから僕は、電力会社関連や、そこから何らかの利益を得られる人達と、そうじゃない(何の利益も得られない)人達との対立軸になるべきだと思っている。でも、実際はそうじゃない。まったく関係のない、市井の人達が「原発は止めたらアカン」と力説する。これが、果てしなく、残念。
放射能は平等なので、誰にでも降り注ぐ。僕にも僕の家族や友人にも、あちら側の人達にも、降り注ぐ。彼等もそれを知っているから「安全宣言」をして格納容器内に溜まっている水をバケツで汲んで来て頭から浴びたりはしない。これも当たり前の話。だから僕は、ここには対立軸は存在しないと思っている。
だから単純に、危ないから止めろってだけの話。そして電力のことは心配すんなって話。
これで、以上でクリアー。
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で、何の話だったっけか。
節電するのは大いに結構。人間として美しいと思う。是非僕を含めた一人一人がそういうライフスタイルを模索していくべきだと思う。でもね、そんなことで暑さでぶっ倒れたりしてるんじゃ何の意味もないってこと。「電力が足りないから原発が止められない」というロジック自体が実にバカバカしいものである以上、声高々に「節電してます宣言」することが、結果的に止めたくない彼等を勢いづかせているんじゃないのかな、なんて一瞬思ったりするわけ。
僕はもちろん、節電してますよ。健康面と経済面と、なんとなくのヒューマンチックな理由、のみで。
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なんとことを考えながら、夕方ジョギング。4.5km。25分。最後の10分くらいで雨が降ってきて、まんまと放射能を浴びた。言うまでも無いことだが、安全ではない。
報道ステーション広瀬隆が出た。「何年後に廃炉、じゃなくって今すぐ止めろ。送電を分離しろ。自由化しろ。停電なんか絶対起きない。」と、(編集のおかげもあるけど)ズバリなストレートな発言をしてくれた。最後に「避難させた孫や、その友達の子達の為にも・・・」と、極々個人レベルでの思いを述べた。こういうことを言ってくれるから、僕は広瀬隆が信用出来る。世界中誰でも、この思いは共有出来るはず。この思いが原動力になるからこそ、彼の言葉は時に厳しくもなる。でも自分のこととして想像してみれば、ちっともそれは厳しすぎない、むしろ抑え気味なくらいだという気にもなる。
自分の家族のことを思うなら、「危ないんだから止めろ。今すぐ止めろ」って、とっても自然なことだと思うのだ。
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