芝公園。デモ。

マンションの、安全ナントカ点検で、何かの業者がベランダの非常口を一軒一軒見て回っている。お陰様で起きれた。実質二時間くらいしか眠れていないので、ちょっとボケ気味だが、実際歩けばなんとかなるでしょう。なんか今日のデモは「テキトー」が許されない気がしなくもないし。
12:00。電車に乗る。行き先は芝公園、だったかな。
今日は、いわゆる「右翼」の人達の反原発デモ。その名も『右から考える脱原発集会&デモ』。今までとは、全く違う感じなのか、それとも何一つ変わらないのか。そもそもどれだけの人が集まるのか。興味が尽きない。
告知サイトを見ると、事前の申し込みをしないと撮影許可は出せないという。当日は、渡されたIDカードをぶら下げてないとダメだという。おおっ、やっぱり今までとは違う。身の保証は出来ませんよ、というニュアンスで捉えたくなる。ううっ撮りたい。
というわけで先日メールで申し込んで無事返事を貰い、IDカードフォルダーも買って、今日に至る。
数日前に買ったばかりのカメラバッグのデビュー日でもある(どうでもいいけど)。
雨、降らなきゃいいなぁ。
車中、三組連続でことごとく隣の席がちびっこ。元気いっぱい結構。独演会、独唱会、結構。これから君達の為に、自称右翼のおじさん達が頑張っちゃうのを他称左翼のおじさんが撮って来ちゃうよ。だから頼むから、そのぶんちょびっとだけ、静かにしてみてくれ。果てしなく眠い。
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神谷町で下車した途端にすかさず迷う。近くの中学生だか高校生達に道を教えて貰う。最後に(恐らくコレのためにかりだされた)オマワリ二人組に聞く。
「右翼が集会やってんのはアソコだよ。」と、究極的に愛想悪い。「怖い人いっぱいいます?」と聞くと、「ふんっ。」と顔を背けられて寂しかった。
というわけで到着。極めて普通。特攻服とか期待したんだけど極めて普通。人もまばら。もっと集まってくれーっ。
「取材受付」でIDカードを貰う。「IDフォルダー持参」って言われていたけど何故かフォルダーも貸してくれる。名刺を渡すか身分証明書を見せる、はずだったんだけど、名刺もあまり必要なかったみたい。ユルユルすぎる!勝手に緊張しててバカみたい。
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定刻14時。そろそろなのかな?
二の腕に緑のバンダナを巻いている人達が主催グループらしい。10人くらい?赤は救護班。5、6人。
じわりじわり人が増えてくる。でも50人くらい。
「遅れてる人がいるので10分ほど・・・」とのこと。まったりしている。
張り切ってるのは今のところ蝉だけ。
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15:25。集会は一時間近く続く。トイレ休憩後、15:30からスタートらしい。
15:45、デモり中。
警察の先導車、路線バスに向かって「バスの停車はデモ隊が通り過ぎるまでお待ち下さーい」
すかさず先頭の針谷さん「あ、いいよ。止まるよ。はーい、皆さん止まって下さい。」
なんか平和。
「病院の前だから足早に行きまーす。静かにねー。」「しーっ。」
すごくイイネ。
針谷さんがマイクで熱く話していると、警察先導車のマイクがハウる。熱く話すと、ハウる。熱くなると、ハウる。これが何度か繰り返され、「ちょっとちょっと、妨害してるのかケーサツ!」と針谷さん。オマワリはオマワリで「ちゃうちゃうちゃう!」と笑顔で手を振る。
果てしなく平和。
参加者100人強、といったところでしょうか。ピーク時は200人くらいいたみたい。それでもまあ、隊列としては一つだから撮る側からするとラク。規模は大きい方がそりゃいいかもしれないけれど、ヘンなお祭り気分に陥らなくていいのは確か。
今まで撮りに来たデモは全て、お祭り的な側面を隠さず、むしろアピールするようなところもあったので今日は妙に新鮮だ。サウンドカーも鳴り物も仮装もない。というかこれ、ホントにプロパーなデモである。黒塗り街宣車(でも小っちゃい)が先頭で、日の丸を掲げていることを除けば、右翼なのか左翼なのか分からない。少人数ってこともあるだろうけど、シュプレヒコールも(練習しただけあって)立派だし、統制取れてるし、いやぁ、いいわこのデモ。受け入れてくれている人も多いんじゃないのかな。今回は「脱原発」以外の主張や、看板やノボリを一切排除・禁止にしたらしい。そんなわけで特攻服もいなかったわけだ。もちろん所謂「右翼的」アピールだけでなく、「左翼的」アピールも禁止。つまり一切のイデオロギーや、原発以外の政治的主張を封印。非常時なんだから、この一点で力を結集しようよ!ってことなのだ。素晴らしいと思う。結果的にそれが大いに功を奏して、本当にまとまった、いいデモになった。大騒ぎすることもなく、勝手に騒ぎ出すこともなく、隊列も乱さず。これでどうやって警察が文句言える?いわゆる「衝突」は皆無だった。
ふと疑問。右翼の人達、普段からこういうアプローチってダメなの?素人の乱のデモにモーレツに嫌悪感を抱く人達がいる。何がイヤなのかって、とにかくあの爆音大騒ぎがイヤなんだって。音量で自らの正しさを強調しているようで、それがまったくの逆効果にしか思えないんだって。よーく分かるその気持ち。実際うるさいからね。だから右翼の人達も、その強圧的なアプローチを変えてみたらいいのになー。
なんか右翼も左翼も、「俺たちストイックに行き過ぎているが故に、なかなか広範囲の支持を得られない」ってところに一種の快感を覚えてるような気がする。
だからまあせめて、この原発の問題に関してだけはこう行こうよ、と一歩踏み出した、今日ここに集った右翼の人達を、僕は全面的に支持します。
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17:15。
終わったーっ。結構疲れたけど、最初っから最後まで撮るのは初めてなんでそれなりの充実感。
解散場所のなんとか公園で、よくデモで見かけるとても目立つお兄ちゃんに声をかけると、そのあと延々延々延々と彼の演説が続くことになってしまって、なかなかびびった。ツイッターとかでも有名な人らしく、回りにいる人達は皆、彼のことを良く知っていた。なるほど。どこかのデモでまた会えるだろう。期待大。
では帰る。
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