アキヤと呑む。高校卒業以来だからかれこれ、有史以来初めてくらいぶり。
変わっていないといえば変わっていないのかも知れないけど、街ですれ違っても絶対に分からない程度には変わっていた。変わっているくせに、当時村一番のべっぴんといわれた彼女がそのクオリティーをしっかり保っていることに少なからずジェラシーを覚えた私は44になりました。
そもそも在学中あまり接点を持たなかった(3年生の時同じクラスでしたけど)ので、一体どんな話になるのか共有している思い出というものがあるのかまったく未知数だったけど、なんのことはない。面白い大人になった人と呑んでいて面白くないはずがないのだ。
ほんの数年間であっても、時間と空間を共にしたというだけで一種の連帯感があるもので、その人が(当然ながら)まったく別の道を歩んで行ったその先(ってのが多分今とかこれから)の話ってのはやっぱりなんだかんだ楽しい。僕は僕の、つまりたった一つの人生しか知らない上、特にアキヤのようにまったく別次元で生きてきちゃった人の話は、軽く眩暈すら覚える。
まあ呑む、とは言ってもアキヤはクルマで帰るという暴挙とも言える計画を立てていたので、当方のみ飲酒させていただき、当然呑んだ勢いでまとまりのなくなっていく話をウーロン茶片手の彼女に聞かせ続けるという暴挙で返してあげたんだけど。
12月27日の都内某所は、The Last Fridayでもあるので呑み屋はどこも一杯、ってことを数日前に察知したのだけど、十軒くらい断られててようやく取れたのがこちらのお店。もちろん延長出来るはずもなく(メニューも取り上げられるので注文もできない)、時間が過ぎてあっさり追い出される。まだ早い時間なのでもう一軒!なところなのだけどもう呑み屋は無理なような気がして(って一人しか呑まないし)デニーズで二次会。
オレサマは絵が上手いのだ、という一軒目での放言を、プロフェッショナル絵描きの彼女が聞き逃すはずもなく、じゃあアタシを描いてみろとペンと紙を渡される。そしたら見事に描けない描けない。4人くらい描いてみたけど全部別人かつ目の前に居る人とは似ても似つかない。おかしいなー。こちらがあまりに時間がかかるので、退屈しのぎにアキヤがちゃちゃちゃっと描き始めた僕の顔は一目で僕だと分かるのに、どうしてなんでしょう。
悔しいので来年は画家になります。

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