12月だったかな11月だったかな?アゲインに行った時に、「今度これを観に来なさい。そして撮りなさい。」と石川センセイから厳命を受けていたのがモーメント・ストリング・カルテット。その時々でテーマを決めて「○○特集」と銘打ち所縁の曲を演りまくる、しかも弦楽四重奏で。こりゃおもしろそう。しかもこの時に誘われたのが小津安二郎特集の日だった。もちろん二つ返事で行くことを約束したのだが、確かその日は仕事がドン詰まりで結局間に合わず、途中から行って座れないのもヤダしな〜と思って結局ドタキャンした。
「すんません次回行きますんで次回!」と言って、その「次回」が今日だった。なんとよりによって(急遽決めたのでなく去年からの予定として組まれていた企画が)大瀧詠一特集。もしかして・・・と思ったらやっぱり超満員。カウンターの中から撮らせてくれ〜ってなりかけたんだけどカウンター内も満員。もうどうしようもないよ。扉も開け放たれ、モギリスペースにまで広がる客席のうしろで突っ立って、「君は天然色」に照準を合わせてパワーを蓄え、撮ってみたら案外イケルじゃんオレ、と数曲撮り続けたらやっぱりすぐ腕がくたびれちゃったのでまたただ突っ立って観てた。
この楽団、今日の今日まで、オッサン4人組なんだと勝手に思い込んでいたんだけど、なんととてもカワイイ娘さんたちでした。しかもメンバーに聞いたら普段は10人くらいしかお客さん来ないんだって。あーしまった。遅刻してても余裕で座って撮れたのかい小津!
僕はちっともナイアガラーではないので、大瀧詠一はまあ好きは好きなんだけど、恐らくここに集まった人達ほどの情熱はない。石川さんを心配して来た人も結構いるのかなと思ったりもするし、なんか、ただ単に小津安二郎の代わり気分で来ているのが正直申し訳ない。
なんとなく一通りは聴いているので、全曲分かるは分かるんだけど、結局のところ元曲がいいんだね〜そうなんだよね〜と思いつつもそれを当然ながら元曲とまったく違う形で聴かせてポヤンとさせてくれる、このバンド(って言わないのか)にこそカンドーした!仮にオッサン4人組であったとしても感動している、と思う。次回こそ(これをキッカケに満員が続くなんてことは申し訳ないけど願っていない)前の方で座って撮れなくてもいいから4人の音を体にビシバシ響かせたい。特にヴィオラをもっとしっかり聴きたい。何故なら、ちゃんと聞き分け出来ないから。
ちなみに石川さんは元気。元気というかなんというか、元気じゃないそぶりは基本的に(特に僕のような「若者」に対しては)見せたがらない美学を持っている人だと思うので、まあ予想通りのテンション。大瀧さんとのエピソードを語る石川さんのMCを交えながらの進行なんだけど、色んなことを思い出すだけでどんどんハイピッチで舞い上がっていくテンションとかが、決して涙ぐみ系じゃなくて完全浮かれ系。そして「○○の発売日(の何年後)にちょうどこういうことがあって!」とか外から見ると全然分からない符合を熱く語る石川さんは、僕の知っているいつものあの石川さんで、なんだかとってもニヤニヤさせてもらった。
いい夜だった。
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