Big Head becomes Big Nose 2

入院二日目。

朝食時間に点滴スタート。手術は午後からになりそうなんだけど、それまでずーっとやってなきゃいけないんだって。
点滴ツライわー。不快だわー。
母が来てくれる。何か必要なものはないか等聞かれるが、何も思い浮かばず、ただ唯一、影武者が欲しいと思った。
手術時間は昼過ぎ、としか分からない。しょうがないので、寝る。母は手術が終わるまで居てくれるらしいが、やっぱりどうしようもないので週刊文春を読んで時間をつぶしていたみたい。
午後になり、美人の担当看護婦に呼ばれ、一緒に歩いて手術室に向かう。母は病室に留まり週刊文春を読み続ける。昨日のうちは美人看護婦に軽口でも叩こうと目論んでいたが、あまりそういう余裕がなくって必死に搾り出した言葉は「やっぱなんかコワイよねー」だけだった。彼女が「あははーっ!」って笑ってくれたのが救いだったけど。
手術室の前のなんとか室で二人で待っていると、カラのベッドが運ばれてきて、「はいコチラに横になってください」と。そしてテレビとかでよく観るベッドに横になって手術室に運ばれる。ほんの5mくらいなんだからそこも歩かせてくれて手術室に入ってから横にさせてくれればどんなにラクなことか。わざわざ「運ばれる」ことで恐怖心を煽っているのだろうか。しかも美人看護婦が手を握って「タニカワさんしっかり!わかる?ワタシよ!」とかいう絵を想像してたんだけど、彼女は「じゃよろしくお願いしまーす!タニカワさんがんばってーっ!」と陽気に手を振り出した。なんだよなんだよ。「アタシはここまででーす!」あー・・・。
手術室では、主治医のC先生が待ち構えていた。「タニカワさんがんばりましょうね!」うえーこえー。セイセイもうやめよー。
麻酔医が口にマスクを当ててくる。「今は酸素が流れてまーす。このあと麻酔を流しますねー。いくつまで数えられるかなー?」何その子供扱い。「数えなきゃダメなの?すぐ寝ちゃっちゃマズイ?」「あ、もちろん構いませんよー(笑顔)」じゃ言うな。さっさと麻酔入れろって。「あ、じゃ、すぐ寝さしてもらいまー
そこから覚えていない。
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タニカワさーん、タニカワさーん。
起こされたら手術室の外に出ていた。C先生が「忘れないうちに渡しとくね。はいコレ!」と小さい透明ケースを渡してくれる。摘出した鼻の骨の一部、らしい。小さいけれど、鼻の中にあったことを考えると、やっぱデカイ。すげー。
ある意味手術よりも恐怖だったおしっこ管はもう抜かれていた。もちろん挿されていた記憶もないので、恥辱プレイを回避出来た喜びに打ちひしがれる。着いているのは左腕の点滴、両ふくらはぎのマッサージパッド(?血行のなんたら用?)、酸素マスク。それから勿論両鼻の穴に隙間なくびっちり埋め込まれた大きな(実際のサイズはわからない)ガーゼ。当然鼻呼吸は出来ないので、手術前よりも苦しい。
おつかれさまでしたーっ。
って言われても寝てたんだから良く分からない。そちらこそお疲れ様でしょうに。でもC先生曰く「とても順調でした。一時間弱で済みましたよ」って。「痛みはありませんか?」と聞かれた途端、猛烈な腰痛を思い出し、ベッドを動かすのをちょっと待ってもらって、うつ伏せでオットセイストレッチを1分ほどさせてもらう。「元気ですねーこんな人初めてだ」と笑ってくれていたけど、これは鼻や点滴の痛みなんか比べ物にならないくらい辛かった。我が家の布団が究極に煎餅状態なので、今朝からの点滴でずっと横になっていたのが相当きいてるみたい。

そこからまだぼーっとしてて、なんとなくあの入院病棟のあの部屋にまで運ばれていて、そのままなんとなく起きていたつもりだったんだが、多分寝ていたんだろう。写真は朦朧としながらも、「頼む」と母にiPhoneを渡して撮ってもらった。笑ってるつもりだったんだけどな。
点滴を交換してくれた看護婦さん(この人はあまり接点持てなかったけど僕にとってのNo2)に「鼻すごい?ブサイク?」と聞いてみたら「う〜ん、そうね。確かに」と言われた。ぎゃははっと笑いたかったけど、やっぱりこれもピクっと口元を歪める程度しか出来なかったんだと思う。
母が「じゃ帰るねー。退屈したらこれ読むといいわよ」と週刊文春を置いていった。
7:22/体重59.7kg/血圧116-84-73
tags : 鼻づまり 鼻中隔湾曲症

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