Big Head becomes Big Nose 5

入院五日目。
8時半恒例の診察で、モウダイジョブデスネ、出ました!「明日の朝にガーゼを抜きましょう」と!もちろんこれは当初の予定通りだったんだけど、ダメ元で「じゃあセンセ、今晩でも一緒じゃないですか?」とすがりついたら、時間が取れるか分からないから、とあまり気乗りしていない様子。でもくじけずに何時でもいいから来れたら来てプリーズプリーズプリーズ!と涙ながら(ガーゼのおかげで自然と溢れ出る)に訴えて別れる。
なんとなくそれだけで気もラクになり、怠惰生活もなんとなく積極的なダラケになる。相変わらず不快で痛いけど、やっぱ気の持ちようでどうとでも変わるもんだなーと実感。
夕方18時過ぎ、そろそろ夕飯のお時間ですよという時にUちゃんが来てくれて、今朝の話をしていて良かった良かったなんて言ってたら、きゃーー先生現る!かっこいーっ!「ゴハン食べたらやりましょう」なんて言ってくれたけど勿論メシなんかどーでもいいです。すぐやってください!と頼んで処置室へGO!
診察用の椅子(歯医者さんの椅子みたいな)に座って、手術で使いそうな銀色のトレイを自分で持ち、先生がピンセットで、「はい、じゃまず右から抜きますねー」とガーゼを掴んで

ズボボボボ。

んごあgxzdゅg「i!!

この44年間で、一度も味わったことのない種類の痛み。何も比較対象がない。だから激痛と言いたいところだけど、それよりもっとすごい感覚。
そしてトレイに「 どぽん。 」とガーゼが落ちる。それはなんというか、恵方巻のような、サナダ虫のような。とっさに測ったところ、目から唇くらいの長さがある。多少巻きが伸びているだろうし、血も吸い込んでいるから膨れてもいるだろうけど、それが鼻の穴に入っていたって想像するとそりゃもうあんた。
ぅぐぐおあうぐが・・・と呻きながら鼻からどわっと溢れる血を感じ、かつ目や鼻にのしかかっていた圧力がすうっと抜けていくのも感じる。
「大丈夫?一寸待ってねもう一個あるから。はい行くよぉ」

左もズボボボボ。

すげえぜこれ。でぅわあ〜。

更に奥の薄いガーゼ?らしきものを取るとかでジュバー!と消毒だか洗浄だか。そしてグボォっと剥がす。もうなにがなんだか意味がわからない。
これをやると、男性は気を失ってしまう人もいるらしい。まああんなアップでサナダ虫見たらね、と理解を示せないわけでもないな。ちなみに女性は皆無なんだって。ガールイズストロングだね。
「ちょっとそのまま休んでていいよ」と言ってくれたので椅子に座ってたら、いつものくせで姿勢が悪くなりふんぞり返ってしまっていた。自分としてはリラックスしているつもりだったのだけれど、それを見た先生、大慌てで「大丈夫?意識ある?名前は?」と駆け寄ってきてくれて、そのままうしろのベッドまで連れてってくれて寝かしてくれちゃった。優しいのね。
10分ほどそのまま世間話をしていて、先生も仕事が溜まっているようで、「じゃ谷川さん、あっちで寝よう」とナースステーションの真ん前のソファーに横にならせてもらった。そして先生はどこかに打ち合わせの電話をし始めた。こんなると話し相手もいないし退屈してきちゃって、なんとなく足をブラブラさせていたら、またしても「大丈夫?痛い?」と心配してくれる。なんだかいい加減申し訳ない気持ちで一杯になってきちゃったので、「もう帰る」と言い残して病室に帰ってきた。
痛み云々とかフラフラとかそういうのはないんだけど、血の味や匂いが残っていて気持ち悪い。だからとにかく口の中をすっきりさせたくてペットボトルの水を含む。
感動的だった。昨日までほんのちょびっとしか口に入れられなかった水。今や「ゴクゴク」飲めるのだ!嬉しかったよぉ。
結局食事は取る気になれず、そのまんまお返しする。
今は乾燥を防ぐ為に鼻の穴に綿球を詰めてマスクを着けている。鼻呼吸が出来ないのは昨日とまったく同じだけれど、もちろん全然違う。そして気持ちも超がつくほどポジティブ。
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21時に消灯してから無性に腹が減って、深夜に病院内の24時間コンビニで弁当を買って食べる。退院も一日早まって水曜日の朝には出られるとのこと。あ〜幸せ。
写真。晩飯は食べてないので撮っていない。ちなみに鮭だったような気がする。こんなもの撮ってて何が楽しいんだろうと自分でも思っていたけれど、あまり回りの風景撮るのもいかがなものかとも思い、何も撮らないのもやっぱりなんとなく寂しいとも思い、結局撮り続けているけど結構虚しいな〜と思いながら撮っていた。
9:28/体重58.5kg/血圧134-77-77
tags : 鼻づまり 鼻中隔湾曲症

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